週刊誌の見出しと団塊世代
最近週刊誌の中吊り広告を見ると、「相続」「医療・介護』「老い方」といったフレーズが多いことに気が付きませんか?どの週刊誌をみても結構この類の記事ばかり目につきます。読者としてターゲットにされているのは、自分を含めた団塊世代ではなかろうかと仮説をたててみました。
そこで、年齢別総人口を2019年の総務省統計局のデータから推測したところ、団塊の世代(今年満74歳になる1947年生まれから満72歳となる1949年生まれの人々)と、この世代を含み今年満70歳となる世代までの5年間を一括りにすると、ざっと10百万人います。そのあとの5年間(69歳~65歳)では8百万人、さらにそのあとの5年間(64歳~60歳)では、7.5百万人であり、団塊世代を含んだ5年間の人口が突出して多いことが分かります。
この世代の関心事が、老後のこと、介護のこと、相続のことなどにあることは間違いありません。編集者は当然この世代を意識して、この関心事を中心に記事を書くことになります。
よく言われる2025年問題。団塊世代生まれのすべての人が75歳の後期高齢者になる年ですが、年金のこと、健康保険のこと、そして最後はお墓のことまで、この世代は死ぬまで週刊誌の見出しを賑わすことになるでしょう。